コンテンツ監査 やり方:判断ルールから始める手順
要約
コンテンツ監査 やり方の核心は、URLごとに1行の表を作り、保持・更新・統合・削除のどれか1つを判定することです。判断に使う基準は、ページを開く前に決めておきます。対象範囲は目標に合わせて絞り、棚卸しはサイトマップ、クローラー、Search Consoleの3つから作ります。
コンテンツ監査 やり方の核心は、表1枚で足ります。URLごとに1行を作り、そのページを保持、更新、統合、削除のどれにするかを1つ決めます。ただし、作業の成否は3つで決まります。終えられる対象範囲、信頼できるデータ、そして画面を開く前に書き留めた判断ルールです。それ以外の多くは装飾にすぎません。
多くの監査は最後の工程で止まります。立派な棚卸し表を作り、列に色を付けても、「弱いページ」が何かを誰も決めていなければ、何も起きません。このガイドは、その空白を埋めるために書きました。
表を開く前に、コンテンツ監査は何に答えるべきか?
最初に、監査で解決すべき問いを決めます。「どのページが成果を出していないか」は曖昧すぎて、行動につながりません。より狭い問いが役に立ちます。たとえば、直近のコアアップデート以降に流入を失った記事はどれか、似たテーマを3回以上扱っていて勝ち筋がないのはどれか、2年前の製品の姿をまだ説明しているページはどれか、といった問いです。
目標によって、必要な列が決まります。カニバリゼーションを調べるなら、クエリとランディングページが必要です。減衰を追うなら、月ごとの流入が必要です。移行前の整理なら、被リンクと内部リンクが必要です。主要な目標を1つ、副次的な目標を多くても1つに絞ってください。目標が7つある監査は、7か月かかる監査です。
対象範囲も早い段階で決めるべき事項です。40ページのサイトと4,000ページのサイトでは、まったく別の作業になります。数百URLを超える場合は、コンテンツタイプ(ブログのみ)、フォルダ、または公開からの経過年数で範囲を絞ってください。2回目の監査は後から実施できます。実際に観察されるのは、特定のセクションに絞った監査は完了して実行に移される一方で、「サイト全体」の監査は棚卸しの段階で止まることが多いという点です。

漏れなくインベントリを作るには?
1URLにつき1行ですが、データは1つの情報源だけに頼らないでください。単一の情報源は、必ず何かを見落とします。
3つの情報源を使います。XMLサイトマップは、サイトが持っていると主張するページを示します。クローラー(Screaming Frog、Sitebulb、またはSEOツールに組み込まれたクローラー)は、実際に到達可能なページと、そのリンク構造を示します。Google Search Consoleは、Googleが表示しようとしているページを示します。3つを合わせたものが本当の棚卸しであり、その差異自体が発見事項になります。サイトマップにあるのにクロールされないURL、表示回数はあるのにサイトマップにないURL、インデックスにしか存在しない孤立ページなどです。
各URLについて、判断に使う項目だけを取得します。
URL、タイトルタグ、H1、コンテンツタイプ、公開日と最終更新日
文字数(深さの大まかな目安であり、スコアとしては使わない)
過去12か月の検索流入と表示回数(四半期ごとに分ける)
主要なクエリと、そのクエリの平均掲載順位
被リンク元のドメイン数と、内部リンク数
追跡できる場合は、コンバージョンまたはアシストコンバージョン
列を40個に増やしたくなる衝動には抗ってください。列が増えるたびに、後で議論が始まる場所が増えます。
ここでは被リンクのインデックスが役に立ちます。何かを削除または統合する前に、どのURLがリンクを受けているかを知る必要があります。そうしたURLは削除せず、リダイレクトすべきだからです。AhrefsとSemrushはどちらも、URLごとの被参照ドメインを1クリックで書き出せます。
どの指標でページを残すか?
流入数だけでは判断を誤ります。月12回しか訪問されないページが、大型案件の成約につながっていることもあります。一方、4,000回訪問されるページは、決して購入しない読者を集めているだけかもしれません。そのため、最初に決めた目標に照らして、短いシグナルの一覧で各ページを評価してください。
スナップショットではなく、推移を見てください。直近90日を、1年前の同じ期間と比較し、季節変動に惑わされないようにします。60%減ったページは、もともと小さかったページとは別の問題です。
ページの背後にある検索需要も確認してください。対象キーワードの検索ボリュームがもう残っていなければ、どれだけ更新しても救えません。キーワードが健全で、2ページ目に順位があるなら、実際の伸びしろがある更新候補です。
リンクも見てください。被参照ドメインが10あり流入がないページは、より良い本文を待っている資産です。リンクも流入もないページは、削除候補です。
検索意図との一致も確認してください。そのページの主要クエリで、現在の上位結果を開きます。すべてが比較記事で、自社のページが用語集の項目であれば、そのページは弱いのではなく、意図がずれているのです。この違いによって、判定は「更新」から「書き直すか、引退させる」に変わります。
品質面の健全性チェックには、Googleの公式ガイダンスが妥当な基準になります。人を中心とした有用なコンテンツの作成に関するGoogleのドキュメントには、専門性、独自性、目的について問うべき質問が挙がっており、判断に迷うページを確認するときに役立ちます。
データから保持・更新・統合・削除をどう決めるか?
ページをレビューする前に、ルールを書いておいてください。多くの監査はこの部分を省略します。そのため判定の列が、その日の午後にそのページを見た人の気分を反映してしまうのです。
実践で通用するルールセットを示します。しきい値は、サイトの規模に合わせて調整してください。
保持。 ページは目標を満たし、流入は安定しているか増加しており、情報も最新です。そのまま残しますが、内部リンクの対象に加えてください。強いページは、その強さを他のページに渡すべきだからです。
更新。 URLに需要、リンク、または順位がありますが、コンテンツが古い、薄い、または現在の検索意図と合っていません。URLにはすでに権威があるため、これは通常もっとも投資対効果の高いグループです。行に「更新」の中身を明記してください。新しいデータ、書き直した導入文、足りないセクション、最初の80語でのより良い回答などです。
統合。 2つ以上のページが同じクエリ、または同じ意図を狙っています。権威(被リンク、次いで流入)によって勝ちページを選び、負けページの良い素材を統合し、負けたURLは301でリダイレクトします。内部リンクがリダイレクトを指さないように修正してください。Search Consoleで1つのクエリに絞ると、自サイトの複数のURLが表示回数を分け合っている様子が見え、カニバリゼーションを確認できます。
削除。 薄い、重複している、または古く、リンクも流入もなく、戦略上の役割もないページです。関連するページがあればそこへリダイレクトします。なければ410を返すか、noindexにします。削除は失敗ではありません。ここで求められる技術は、まず公開しないほうがよいときを知ることです。
更新をどこまで深く行うべきかを判断するときは、コンテンツエディタで自分のページと上位表示されているページを比べると役立ちます。Surfer SEOとClearscopeはどちらも、現在の上位結果に対するカバレッジをスコア化するため、「古いのか、ただ平均的なのか」という問いに具体的な答えを出せます。ただし、そのスコアは判断を促すヒントとして扱い、判定そのものとは見なさないでください。

手作業のレビューが自動化に勝つ場面は?
スコアや閾値を使えば、数時間で1,000URLを大まかなグループに分けられます。しかし、ある記事が正確かどうか、誰が書いたのか分からない文章になっていないか、あるいは料金ページと矛盾していないかは、判断できません。
そのため、両方を行ってください。データで候補リストを作り、その後で重要なページを読みます。主要なランディングページ、被リンクのあるページ、収益に直結するテーマのページが対象です。1ページにつき15分あれば、数字では拾えない問題が見つかります。主張が現在の事実と合っているか、著者と日付が見えるか、競合が書けなかったような内容が含まれているかを確認してください。
AIの支援を受けて作られたコンテンツも、同じ基準で評価し、その事実を記録してください。機械の支援を受けたという理由だけで、ページが弱いことにはなりません。ただし大量に作られると、プログラムで生成されたセクションはほぼ重複したページへと流れがちで、その発見にこそ監査が役立ちます。タイトルのパターンでページをまとめ、本文を比べてください。名詞を1つ入れ替えただけの2ページなら、どちらかを統合するか削除します。
一部のツールが提供する、算出方法を説明できない品質スコアは使わないでください。会議で説明できない数字は、会議を生き残れません。
監査を実際に動く作業にするには?
判定の列は成果物ではありません。成果物は、担当者と期限を付けた、優先順位つきの施策リストです。
効果とコストの比で優先順位を付けてください。順位4から15にあり、需要が健全なページの更新を最初に行います。目に見えるカニバリゼーションを解消する統合がその次です。削除は最後です。労力の節約はもっとも小さく、リスクはもっとも大きいためです。まとめて実施し、公開前にリダイレクトを検証してください。
作業は、チームが実際に完了できる規模のスプリントに分けてください。6週間にわたって週10件の更新を行うほうが、誰も開かない60件のバックログより確実です。バッチごとに成果を追跡し、変更したURLのクリック数、表示回数、平均順位を、各変更の4から8週間後に測定します。あるバッチで何も動かなかった場合は、次のバッチを始める前に理由を確認してください。
最後に、次の担当者が見つけられる場所に判断を記録してください。使ったルール、日付、データの出典を書いたタブが監査表にあれば、次の監査で1週間の作業が省けます。

どのくらいの頻度で監査を繰り返すべきか?
多くのBtoBブログでは、フルの監査を年1回行うのが妥当な初期値です。公開頻度が高い場合は、直近90日のコンテンツに対して軽い四半期ごとの確認を行うと、問題が小さいうちに見つかります。コアアップデート、サイト移行、リブランディングの後は、カレンダーを待つのではなく、影響を受けたセクションに絞った監査を実施してください。
監査の間も、仕組みを回し続けてください。URLごとのクリック数を定期的に書き出す設定を作り、選んだしきい値を超えて流入が落ちたページにフラグを立て、そのリストを毎月確認します。月20分の確認は、年1回の大がかりな取り組みよりも、ブログに効きます。
ここでは自動化が役立ちます。ランキングとページ単位の変更を追跡するプラットフォーム(Clearscopeのコンテンツインベントリや、SEOスイートのサイト監査など)を使っているなら、記憶に頼らず、アラートを設定してください。
まったく知らないサイトで最初に何をするか?
最初の3日間は、次の順番で進めます。1日目は、目標を決め、対象範囲を固定し、3つの情報源による棚卸しを取得します。2日目は、検索データとリンクを追加し、判断ルールを書いて、そのルールでロングテールを仕分けします。3日目は、上位30ページを手作業で読み、判定を確定させ、優先順位つきの施策リストを作ります。
そのうえで、最初の10件の更新を公開してから、ほかのことに手を付けてください。監査の価値は、シートが長くなることではなく、ページが変わることで生まれます。EsyBlogは、この種の記事をオンデマンドで生成し、更新もします。デモをご覧ください。